”PLAISIR ANSWER PA-B80 SOPMOD” 開発に際して提案させていただいた「シーバスフィッシング多様化への一つの手段」としてのビッグベイト。
そして今や現代のシーバスシーンを語る上で、無くてはならないメソッドとなった。
かつては「季節限定」「ご当地釣法」と言われていたビッグベイトでのシーバスゲームだったが、全国のコアアングラー諸氏の絶え間ない努力により、現在はシーズン問わず年間通して有効なメソッドであることを多くのアングラーが知ることとなった。
さらに近年注目を集めるボートからのビッグベイトキャスティングゲーム。東京湾でのビッグペンシルゲームを発祥とし、今や全国各地で盛り上がりを見せるこの釣法に新たな可能性を見出しているアングラーも多い。
そして、ここに新たなる潮流が生まれる。
かつてバスフィッシングシーンがそうであったように、シーバスフィッシングの世界でも起こるべくして起こりつつある変革がある。
それは… ルアーの大型化。近年その波は留まるどころか更なる加速を見せる。
遂にシーバスゲームもジャイアントベイトの世界に突入した。10in/100gオーバーがスタンダードとなり、200g、300g、13in、14in…更なる重量級ルアーも視野に入る。
ではタックル面ではどうだろうか?この釣りに於いて必要なスペックを満たすロッドは存在するだろうか?
「ジャイアントベイトだから」って棒のようなロッド、「所詮シーバス」って細いPE。
そんな安易な考えで手を出すと痛い目に遭う釣りである事は明白、身を以て体験してきた。投げるだけならそれでも良いかもしれない、ただそれでストレスの無い実釣が可能か?
通常のシーバスフィッシングでは考えられないようなルアー重量、バスフィッシングのビックベイトゲームとは比べ物にならないキャスト数とキャスト距離、激しいアクション。
PEラインを使用したジャイアントベイトゲームでは、タックルに通常の釣りでは考えられないような所にストレスが掛かり、身体面への負荷も大きい。
このゲームにおいての必要なスペックとは何か?
流用ロッドでは必ずストレスやトラブルに直面する。では一体どんなロッドが必要なのか?
我々にはそのロッドを作り上げる事が出来る充分なノウハウと実績が蓄積されている。
必要としたものは机上の空論では無く、実戦からのフィードバック、魚からの答え。
「ただ釣るだけじゃない、その一匹の魚とどれだけ刺激的な出会いが果たせるか?」自身のテーマでもあるこの問いに対する一つの答えとして提案させて頂きたい。
日本全土、身近な水域に潜み、我々アングラーの良き好敵手として最も親しみの深い魚種の一つであるスズキ。
数やサイズだけでこの釣りを語るのは本当に勿体無い。そんな時代はもう終わった。
この釣りの可能性は無限に広がる、その可能性を追求するための手段。
刻一刻と変化し続ける現代のシーバスシーン、その中でこのロッドは生まれるべくして生まれたのかもしれない。