開発ノート PA-B80 SOPMOD - ZENAQ(ゼナック) | オフィシャルサイト

PA-B80 SOPMOD 開発ノート

Dev. Note

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PEライン対応”ビッグベイト&ジャイアントベイト”専用シーバスロッド

現在のシーバスシーンにおいて日々のタックルの進化は凄まじく、かつてはコンスタントに釣ることが難しかったこの魚も「狙って釣れる」身近なターゲットで多くの方々に楽しまれていますが、逆に言えば行き着くところまで行ってしまった感のある現在のシーバスシーン。
以前に比べ釣りやすく身近なターゲットとなった感もあるこの釣りだが、他の釣りでもそうであるように「イージーになる=マンネリ化し易くなる」といった側面も持ち合わせている。
バスフィッシングのように楽しみ方に多様性のある釣りならこういった事にはなりにくいのでしょうが、現在の画一化されたシーバスシーンでは仕方の無い事なのかもしれない。
ビッグベイトは現在バスフィッシングにおいては一つのジャンルとして確立されているが、勿論シーバスフィッシングにおいても十分な可能性を秘めた釣りであり、以前から一部のコアな釣り師の間で楽しまれている。
ここ数年ルアー面においてシーバス用と謳われたビッグベイトも出現し、様々なタイプのルアーも市場に投入される流れになっているが、
バラシとの戦いでもあるこの釣りでは大型ルアーをキャストするためだけではなく、ファイト面も重視しなければ満足いく釣りが楽しめずバラしなどのストレスと戦い続ける事となる。
まだタックル面で追いついてない感がありブラックバスのビッグベイトブーム初期のように「重たいルアーを投げる」事だけに偏ったロッドが多く発展途上で試行錯誤的な状況がシーバスビッグベイトの現状だ。

そしてビッグベイトと言えば以前は秋の落ち鮎やコノシロ等の季節限定ご当地釣法で限定的なイメージもあるが、自身の経験上50~60cmクラスに最も遭遇率が高く年間を通して楽しめる要素を持った一つのカテゴリーとして十分に確立できる釣り方であると考える。
が、はっきり言って簡単に釣れる釣りではなく釣る為だけなら他にもっと効率良い方法は存在するのだがシーバスフィッシングに多様性を求め、一匹の魚との出会いに重きを置くのならビッグベイトの可能性は無限に広がる。

日本全国、身近な水域に潜むシーバスと言う魚。この魚を楽しみ尽くさない手は無い。
そんなシーバスフィッシング多様化への一つの提案として「ビッグベイト」を挙げたい。

「数やサイズではない、一本の魚と どう向き合うのか」

一歩踏み込んだシーバスフィッシングを楽しむために以前よりこのビッグベイトという釣りに取り組み、十分なノウハウと実績を積み重ね他の流用ではないビッグベイト専用のロッド PLAISIR ANSWER PA-B80 " SOPMOD "を作り上げました。

PEライン対応”ビッグベイト&ジャイアントベイト”専用シーバスロッド

大型のルアーを投げる釣りなのでロッドのパワーは必要です。
しかし、投げる為のパワーだけを考えるとただの棒でも良い訳ですが、実際魚を掛けてからが重要なシーバスフィッシングではある程度のしなやかさを持たせる事が重要である。
ビッベイトを使った釣りと言えば「大型魚を釣る為」と言ったイメージが先行しますが実際には60cm前後のアベレージサイズが掛かる事が多く、このサイズの魚でも吹っ飛ばさずにしっかりファイト出来る、でもいざとなればウエイトの乗った大型魚も(テストではメーターオーバーのタイリクスズキも釣獲)しっかりとコントロール出来るロッドが必要で、すなわちシーバス用ビッグベイトロッドでは”曲がる”という事は絶対必要な条件。
大型ルアーのキャストを重視するだけの反発力の強いブランクスだと、ファイト時のテンション維持が困難で魚を近くに寄せて来てから近距離でのファイトでバラしが多発し、逆にテンションを維持させるファイトスタイルを取っても、あまりにも早く魚を寄せてしまうので反発力の強いブランクスだと足元の突っ込みに対応出来ない事が多い。
そういった場合の対応としてドラグを緩く設定してしまうと今度はブランクスを曲げられなくなり、魚を浮かせられなかったり魚を寄せる事にストレスが出てくる。
ベイトリールのドラグはスピニングのフィーリングとはかなり異なり巻き取りスピードも遅くなるのでよりロッドに頼ったファイトスタイルになりがちで出来ればファイト中にクラッチを切ったりしたく無いので(リールメーカーによってはテンションが掛かっている時にクラッチが切り辛い機種もある為)、ロッドには柔軟性が必要となる。
荷重変化を受け止めるだけなら柔らかいロッドにすれば良いのだが、それだとビッグベイトがまともにキャスト出来ない、しかし強くすればバレが増える...
他にもファイト中はフッキング後のフルテンション~エラ洗い~足元での突っ込み等ロッドに掛かる荷重変化は目まぐるしく、その間は常にテンションを保ち続けなければバレへと繋がってしまう。
キャストもスローにすれば容易になりますが、フッキングパワーが不足しルアーをしっかりと滑らせてフッキング出来ない、またルアーもちゃんとアクションさせる事が出来ない。
逆にファースト過ぎるとキャスト時のルアーの飛行スピードが上がり、不安定なキャストになってしまったり、大型ルアーを扱う上でロッド破損のリスクも高まる。
キャスト時はバックスイングでしっかりとルアーを乗せ、スイングスピードを抑える事が重量級ルアーをコントロールする為には必要で特にウッドジョイント等の重心が不安定なルアーをキャストする際などにはっきりと違いが出てきます。
「重量級ルアーをバックスイングでしっかりとロッドに乗せ、しっかりと振り抜く事ができる」
「急激な魚の動きに応じてパワーを出し入れ出来、ファイト中は一定のテンションを維持し続ける事が出来る」
この相反する要素を一つに纏め上げることが今回の開発での最大の課題であった。
「キャスト」「ルアー操作」「フッキング」「ファイト」
ロッドの基本でもあるこの4点をもう一度考え直し、何本ものプロトタイプ・ロッドで試行錯誤し何百日にも渡る実釣、何百本にも渡る魚達の力を借りて導き出された答えがPLAISIR ANSWER PA-B80 ”SOPMOD”のブランクスです。

ビッグベイトでの実釣ポイントとしては河川、小磯、港湾部等の比較的近距離での釣りが多くなり、そういったロケーションでのロッド捌き、キャスト精度、ルアー操作、ファイト等を考慮したレングスが必要となる。
この釣りで短かすぎるロッドだとファイト面で魚への追従性が制限されバラしが多くなり、足場の制約も多くラインやルアーコントロールの面でもある程度の長さは必要。
この点は過去のバスロッド流用での実釣で悩まされた点でもある。
逆に長すぎるロッドだとキャスト時の精度が落ち、繊細なルアー操作にも支障をきたし数少ないバイトチャンスを逃すリスクが高まる。
それにある程度パワーが必要なロッドでもあるのであまりにも長くなると長時間の実釣面で精度や疲労面からも扱いが難しくなる。
他にはラインシステムの要素やいざという時のロングキャスト性能など…
ビッグベイトでの実釣上で考えられるあらゆる要素を総合し、長期にわたる実釣テストにおいて導き出されたレングスが8ftという長さになる。
この釣りにおいて8ftというレングスは絶妙であり、立ち位置が制限される場合のトリックキャストやバックハンドキャスト、とっさの場面で繰り出されるワンハンドキャストなど片手でのロッド操作が要求される場面でも十分対応できる。
喰わせるための繊細なルアー操作も容易になりファイト時の追従性も十分に確保ができる。
あと、リアグリップを短めに設定してあるので(理由は後述・ノート4)、リールシートより前の実質ブランク長は他の8ftクラスのロッドよりも長めに確保され、メンディング時などライン捌きやファイト時など8ftとは思えない操作感を実現している。
また、PEライン専用のガイドセッテイングとブランクスの絶妙なバランスにより8ftとは思えないキャストフィールでいざという時の遠距離のピンポイントへの打ち込みも容易。
この一本があれば通常のシーバスフィッシングで遭遇するようなあらゆるロケーションを広くカバーでき、数少ないチャンスを物にできる "獲れる” ロッドとなった。

リールシートはTCS18を搭載。
この釣りでは比較的太目のラインシステムを使う釣りなので(後述)、リールサイズもある程度の大きさが必要。
具体的にはダイワだと2000番台及び200番台、シマノではCULCATA200~300番台、アブ4000〜5000番台、またはそれらと相等サイズのリールがメインとなる。
これらのリールをしっかりと固定する為には最低でも17〜18mmサイズのリールシートが必要であった。
16mmサイズのリールシートだと機種によっては固定出来ないリールがあったり、高負荷時にリールにガタつきが生じてファイト中にストレスを感じる。
逆に18mmサイズでロープロリールを搭載する際は問題は生じませんので、ロープロユーザーの方も安心して使用可能。
(テストではZ2020、TATULAシリーズ、BIG SHOOTER、SPEED MASTER等を使用)
以上を踏まえ「リールをしっかりと固定出来る」というこの釣りにおけるリールシート本来の目的を果たせるのが18mmサイズと判断し搭載。
また、リールの固定にはZENAQオリジナル・ダブルナットシステムを採用し、使用中のガタつきを極限まで抑える仕様となっている。

ハンドル部(リールシート直下部)のみ通常のEVAではなく超硬質EVAを採用している。
理由としてピッチングやバックハンド、ワンハンドでのオーバーヘッド等とっさの場面で繰り出される片手でのキャストでは通常のEVAだと握った際に変形しキャスト精度に影響が出る事があり、その部分の剛性を高めるために使用。
また、ハンドル部はキャスト時に直接手が触れる部分なので、ここは敢えてストレート形状とし、手掌が接してる面からロッドティップの方向を把握しやすくしたり、キャスト時の方向性を調整しやすくし、他にグリップテープ等で締め上げる際も変形が少なくしっかりと握り込めるグリップになっています。
さらにバット側、リアグリップの素材は通常のEVAで一般的なセパレート形状にせず敢えて長めのセッテイングにし、これはショートキャスト時やキャストフォームによってはバットエンドより少し上を握る事があり、その際にセパレート部を握らないようにした設定である。
リアグリップのレングスは防寒着+ライジャケ着用時、ウエーデイング時、立ち位置が限られる場面等でのハンドリングを考慮した。
これ以上長くする必要は無く、逆に短くすればキャスト時にブランクスのパワーを引き出す入力が困難になるため、これを両立させるためのベストバランスです。
グリップエンドに関しては、しっかりと握り込めキャストの方向性を出しやすくする為にラバーコルクの半円形エンドを搭載しグリップエンドがストレート形状だとフルキャスト時にロッドの方向性(ねじれ)をコントロールしにくく、キャスト精度に影響を与える場合があったのでこの形状を採用した。
また、デザイン的にはロッドを持ち替えたり、握り直したりする動作が比較的多いベイトロッドでは、咄嗟に手を出した時にグリップの切れ目や段差が手に触れない事が重要だと思い、極端なシェイプのグリップは避け、どの角度から手を伸ばしてもスッと握り込めるデザインにしました。
これらは全てこれまでの経験をもとに実戦から導き出された造形である。

PEライン専用オリジナルガイドセッテイング。
現在ベイトタックルにおいても主流となりつつあるPEライン。
以前は「ベイト=モノフィラ」とされていた時代もあるが、タックルの進化に伴いPEが主流となりつつ感もあります。
本当に近年のベイトリールの進歩は凄まじく、各社よりPE専用またはPE対応と謳われたリールも登場している。
しかしロッドはどうでしょうか?

「モノフィラとPE」

ショートロッドではその差異は感じにくいが、8ft以上のロッドになるとキャストフィールの差として歴然と現れる。
現在スピニングのガイドシステムがそうであるように、ベイトロッドにおいても専用のガイドシステムが必要とされる時期に来ているのではないかと考え、自身が実釣でその必要性を強く感じていたので、このセッテイングの開発に乗り出した。
ハリのあるモノフィラに対し、コシの無いPEラインをベイトタックルで扱う上で、やはり同じガイドシステムではスムースなキャストフィールが得られる筈もない

「バックラッシュし易い → ブレーキを強くする → 飛ばない・ルアーを選ぶ = 扱いにくい」
といった点からベイトリールは扱いにくいといった印象を持たれてる方も多い。
ではバックラッシュを抑えるための対策とはどんな方法が考えられるか?

  • ブレーキを強くする(出来ればやりたくない)
  • コシのあるラインを使う(モノフィラの使用感に近づける)
  • 飛行姿勢が良く失速の少ないルアーを使う(重心移動や高比重のルアー)
  • 糸巻き量を減らす(ブレーキを強くする意味と同じ)

主にこの辺りが解決策として挙げられると思う。

しかし、これでは根本的な解決策とならない。
ビッグベイトを使った釣りにおいてルアーに飛行バランスなど求められる筈もなく、高比重~軽比重、重量級~軽量級まで様々なルアーを扱うこととなる。
また、ハリを求めたコーティングラインを使えば、太号数を多用するビッグベイトの釣りではルアーを繊細に捌く場面でコイルや比重の問題でストレスを感じる事にもなる。
ましてやブレーキを強くしバックラッシュを抑制するなどは、実釣においてストレス以外の何物でもない。
では根本的な解決法として何を求めたか?

それはゼナックのスピニングリール専用コンセプトである「RGガイドシステム」のライン姿勢の制御。
即ちラインスラックのコントロールこそがバックラッシュを抑える最重要要素と考えた。
では実際に何処でキャスト時のラインスラックが発生しているのかと言うと、

1. スプール ~ レベルワインドの間
2. レベルワインド ~ バットガイドの間
3. 各ガイドでのラインの追い越し
4. ルアーの失速とライン放出速度のバランス

大まかにこの4点がバックラッシュの主な原因として挙げられる。
ただ、1~4は独立した問題ではなく、それぞれが関係する問題でもあり難しいところだが、ロッド面でカバーできる部分も多く、ロッドでどこまでコントロール出来るかに重点を置き徹底的にテストした。
そして生まれたのがSOPMODに搭載されているガイドシステム。

このシステムのメリットとして

  • ルアーにラインを引っ張らせることによってルアーの飛行姿勢が安定し、投げにくいジョイント系ルアーなどもキャストが容易となる
  • ブレーキ設定を弱くできキャスト時の力を抜くことができる、即ち狙ったピンポイントにルアーを送り込みやすくなる
  • ノンコートのPEが扱いやすくなる = より緻密なルアー操作が可能
  • ロッドを立てて操作する際や、ミスキャスト、すっぽ抜け時にティップラッピングが起こりにくい etc…
などが挙げられます。

また、現在主流のクラッチフリー時にレベルワインドが連動しない(これもPE使用時のバックラッシュの要因)リールにも対応し、ノーマルのガイドセッテイングと比較してもバックラッシュしにくくなる。
ただ、このシステムを扱う上での注意点もある。
このシステムにはラインスラック抑制の為に比較的小径なガイドが搭載されており、FGノット等の小さくなるシステムを推奨したい、極端に結びコブの大きなノットや極端に長いシステムはトラブルにつながる可能性もあるのでご注意ください。(推奨ラインは後述)
見た目は独特なシステムになりますが、ガイドにラインを通しキャストすれば、その全てに理由があることが実感してもらえると思う。
このシステムの完成により、ベイトでPEを扱うストレスは過去のものとなりメインロッドとしてベイトロッドを選択出来る時代が到来した。

ルアー・ウエイト

15~100g(Plug) ※Best matchは 30~70g(Plug)
ルアーサイズだが、ビッグベイトと言っても現実的にシーバス用として扱うサイズはそんなに大きな物では無く7インチクラスを中心にローテーションしていく場合が多い。
ウエイト的には常用域で30~70g、最大100gまでのルアーがキャスト出来れば問題無い。
ただ、上記のウエイトが推奨だがロッドを上手く扱える方ならさらに重いルアーもキャストが可能。
(フィールドテストではスペックを大幅に上回る130gオーバーのルアーもテストしたが問題無くキャスト出来る)
また15g~というウエイト設定も重要で、いざという時のフォローベイトもロッドを持ち替えることなくキャスト出来る汎用性の高さも兼ね備える。
ロッドを複数本持ち歩く事が出来ないこの釣りでは、このスペックが持つ意味は非常に大きい。

ライン・ウエイト

15~100g(Plug) ※Best matchは 30~70g(Plug)
ルアーサイズだが、ビッグベイトと言っても現実的にシーバス用として扱うサイズはそんなに大きな物では無く7インチクラスを中心にローテーションしていく場合が多い。
ウエイト的には常用域で30~70g、最大100gまでのルアーがキャスト出来れば問題無い。
ただ、上記のウエイトが推奨だがロッドを上手く扱える方ならさらに重いルアーもキャストが可能。
(フィールドテストではスペックを大幅に上回る130gオーバーのルアーもテストしたが問題無くキャスト出来る)
また15g~というウエイト設定も重要で、いざという時のフォローベイトもロッドを持ち替えることなくキャスト出来る汎用性の高さも兼ね備える。
ロッドを複数本持ち歩く事が出来ないこの釣りでは、このスペックが持つ意味は非常に大きい。

このロッドの使用にあたり幾つかの特徴・注意点を紹介したい。

ガイドシステム

ガイドシステムはPEライン専用のガイドセッティングを採用。
コシの無いPEラインをベイトで扱うに当たってキャスト時の糸ふけを極限まで抑える設定で、実釣時のストレスを抑える。
スパイラル設定もその為の一つで、スプール頂点からのラインの流れ、キャスト時のラインのバタつきの収束を図る為のバットガイドの位置決め、などの関係からスパイラル設定にしている。
また、このロッドは曲げて使うロッドの為、ロッドを曲げた時のブランクスとガイドの干渉を避ける目的もある。

ラインシステム

搭載されているガイドセッティングはPEラインのバタつきを抑える為に極限までガイド径を抑えている。
やや詰め気味のセッティングで、ラインシステムの抜けも重視しているが、トラブルを避ける為にFGノット等の結び目が小さくなるラインシステムを推奨したい。

使用ライン

PEライン専用セッティングなのでモノフィララインは向いていない。
キャストは可能だが、コシのあるモノフィラでキャストする際に抵抗感を感じる場合がある。
テストも実施したが、ナイロン→フロロ(細いライン)→太いラインとラインが硬く太くなるに従いキャスト時の抵抗感は強くなる。
また、伸びの少ないPEラインで曲げる設定のブランクスなので比較的伸びのあるモノフィララインで扱うと柔らかい使用感に変わってしまうのでPEライン専用として使用してほしい。

リール

PE3〜5号を想定したリールを選択。(開発ノート4 参照)
テストでは丸型/ロープロ問わずテスト、実際に使用したリールは

丸型リール:
RYOGA BJ2000番台(要ハンドル交換)、RYOGA2000番台、abu4000〜5000番台、コンクエスト200/300(初期型)、コンクエストDC200/250(初期型)CATALINA BAY JIGING200番台(要ハンドル交換)、ミリオネア200番台等
ロープロ リール:
Z2020、TATULAシリーズ、BIG SHOOTER(初期モデル)、SPEED MASTER200、ANTARES ver2、SCORPION1500等。

鱸という魚をビッグベイトで釣るということ。
このビッグベイトでの釣りを楽しまれている方々はまだ少数派ですが、シーバス・フィッシングという遊びが熟成した今こそがこの遊びを広く認知してもらえる好機だと思う。
日本全国身近な水辺に潜み、釣り人の良き対戦相手として季節を問わず関わる事ができる鱸という魚。
数やサイズに拘るのも良いと思いますが、それだけでは本当に勿体ない。
この魚には現在の画一化されつつある釣り方だけでは遊び尽くせない懐の深さを秘めている。
自身がこの釣りに取り組み始めた当初は現在のようにメディアで取り上げられる事も少なく、時に邪魔者扱い、時に異端児的な扱い、頭ごなしに全否定すらされてた時期もあった。
現在のように「シーバス用」とされるビッグベイトの出現など夢にも思っていなかった。

それはこれまでシーバスという魚の性質、漁業対象としてのスタンスから釣り方の多様化は追求されていなかったからだとも思う。
もちろんそう言った釣り方も否定はしません、自分も大好きな釣りでもある。

しかし今では釣り方も成熟し、以前のように狙って釣ることが困難な魚から確実に狙って釣れる魚に変わってきた。
そんな今こそがシーバス・フィッシングの多様化への道を切り開く時期ではないか?

「数やサイズだけじゃない、一匹の魚とどう向き合っていくか?」

より深く、より楽しく!
その手段としてのビッグベイト、その手段のためにビッグベイトに特化したロッド
「PLAISIR ANSWER PA-B80 SOPMOD」
この釣りの可能性はまだまだ未知数、散々やってきた今日でも日々新たな発見の連続である。
その可能性をこれからこのロッドを手にされた皆さんと一緒に追求して行きたい。
それがシーバス・フィッシング多様化への一つの道と信じて。